会社を設立すると、会社の登記簿謄本が取得できます。
登記簿謄本は、会社設立後のいろいろな手続きで何かと必要になるので、早めに取得することをおすすめします。
今回は、法務局に行かずオンラインで請求・取得する方法について解説していきます。
【参考】オンライン交付請求(法務省)
http://www.moj.go.jp/MINJI/minji71.html
登記簿謄本と登記事項証明書って別もの?
登記簿謄本と登記事項証明書、何が違うの?って混乱しますよね。
結論から言いますと、登記簿謄本と登記事項証明書は同じものを指します。
昔から一般的に浸透しているのは登記簿謄本ですが、現在の正式名称は登記事項証明書となっているようです。
取得方法によって手数料が変わる
会社の登記簿謄本(登記事項証明書)を取得する際の手数料は、取得方法によって変わります。
1通あたりの手数料
- 法務局の窓口で請求 → 600円
- オンラインで請求・証明書を郵送で受け取り → 500円
- オンラインで請求・証明書を法務局で受け取り → 480円
一番お得なのはオンラインで請求し、法務局で受け取る方法です。
私の場合は法務局が自宅から近かったので、一番お得なこの方法で取得しました。
次にお得なのはオンラインで請求し、郵送で受け取る方法ですね。
どちらにしても、窓口で請求するより手間がかからずコストも抑えられるので、オンライン申請はおすすめです。
※最新の手数料は下記で確認できます。
登記手数料について:
http://www.moj.go.jp/MINJI/TESURYO/
まずは申請者登録
では実際に、取得までの手順を解説していきます。
オンライン請求の前に、申請者登録をする必要があるので、下記URLを開き、「申請者情報登録」ボタンをクリックします。
登記ねっとトップページ:
https://www.touki-kyoutaku-online.moj.go.jp/
基本的な情報を登録するだけなので簡単です。
申請者登録が完了すると、請求等メニューが使えるようになります。
登記簿謄本(登記事項証明書)を請求
登記ねっとトップページに戻り、「かんたん証明書請求」ボタンをクリックするとログイン画面が表示されます。
申請者IDとパスワードを入力し、ログインします。
(申請者IDとパスワードは、申請者情報登録の際に設定したものを入力します。)
ログイン後、証明書請求メニューが表示されるので、商業・法人の「登記事項証明書(商業・法人)」をクリックします。
次の画面で、「オンライン会社・法人検索を使う」と「会社・法人情報を直接入力する」の2つのボタンが出てくるので、どちらかやりやすい方をクリックし、請求したい会社情報を入力します。
会社を選択後、請求情報の入力画面になるので、「請求事項」、「証明書種類」、「通数」をそれぞれ選択・入力します。
下記は私の場合の例です。通常の請求であれば参考にしてみてください。
- 請求事項: 全部事項(謄本)
- 証明書種類: 履歴事項証明書(閉鎖されていない登記事項の証明)
- 通数: 必要な数(設立直後の場合は、3通程度取得しておくと良いです)
次に、交付情報の入力画面になるので、交付方法「郵送」「窓口受取」などの入手方法を選択します。
ちなみに、交付方法が「窓口受取」の場合は、「受取場所選択」ボタンから自分で受け取りたい法務局を選べるので、ご自宅の近くなど受け取りたい法務局を選択します。
※選択した場所でのみ受け取ることができます。
そのまま入力を進めると、処理状況照会画面になるので、「納付」ボタンが表示されたら電子納付ができる状態になります。(「納付」ボタンが表示されるまで少し時間がかかるようです。)
最後に、「納付」ボタンをクリック > 銀行を選択 > 銀行のオンラインバンキングで納付して完了です。
登記簿謄本(登記事項証明書)を取得
郵送の場合はそのまま数日待てば届くはずです。
窓口受取の場合は数日以内に受け取りに向かいましょう。
私は初めて取得した際、窓口受取を選択したのですが、いつから受け取れるのか不明だったためその後すぐ受け取りを指定した法務局にTELで問い合わせをしました。
申請番号・名前をお伝えして確認してみたところ、既に受け取り可能な状態になっていました。
その日の午後に法務局に行き、受付してもらい(申請番号・名前を用紙に記入)、登記簿謄本を取得しました。
一応申請番号・名前のみでも取得できましたが、本当は、受け取る際に画面を印刷して持っていく必要があったようです。
下記の「4 登記事項証明書の交付」に説明がありますね。完全に見落としていました・・・
オンライン請求について:
http://www.moj.go.jp/MINJI/minji71.html#04
印刷するPDFの説明:
http://www.moj.go.jp/content/000071903.pdf
まとめ
以上、会社・法人の登記簿謄本(登記事項証明書)をオンラインで取得する方法でした。
オンラインでも、窓口受取なら当日に取得できるのが大変助かりますね。
受け取る際もほぼ待ち時間なしで取得できたので良かったです。
時間に余裕のある方は郵送が便利ですね。
会社設立後の参考になればうれしいです。